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日本コカ・コーラ株式会社~TOKYO IP COLLECTION 2015~


会場入り口を抜けるとそこは身近な知的財産ゾーン。

目に飛び込むのはみんな大好きコカ・コーラ!!

なんの説明もいらない。見ただけですべてを理解させるコカ・コーラの存在感。

ブランド力の凄さを再認識した。

コカ・コーラといえば、誰もがオンリーワンのあの味を思い出すだろう。

しかし、コカ・コーラをコカ・コーラたらしめている秘密はそれだけではない。

実はボトルにこそコカ・コーラのブランドを確立した秘密があるのだ。

1886

誕生した当時、「コカ・コーラ」は街のソーダ

ファウンテンでグラス売りされていました。そ

のうち、いつでもどこでも飲めるように、びん詰

めされて各地で販売されるようになります。

1915 コンツアーボトル生誕!!!

インディアナ州のルート・グラス社は、「暗やみで触っても

コカ・コーラのボトルとわかるもの」というコカ・コーラ社

のリクエストに応え、“コンツアーボトル”を考案。

百科事典に載っていたカカオ豆の挿

絵をヒントに、真ん中がふくらみ底の

ほうにかけて細く、縦方向に溝が何

本も走る独特の形をしています。この

ボトルは、同年11月16日に意匠登録

されました。

1916

ジョージア・グリーンと呼ばれる緑色

のグラスを使用した“コンツアーボ

トル”が市場に登場。雑誌や新聞広

告をはじめ、芸術作品や映画などに

もひんぱんに登場し、広く知られる

存在となりました。

1960

パッケージデザインとしては初めて、コンツ

アーボトル自体が登録商標として認められま

した。

2008

文字や図形が付されていない容器としては日本で初めて

形状そのものが「立体商標」として認められました。

2015

コンツアーボトル生誕100周年。その形は当時とほ

とんど変わることなく、爽やかさの象徴として、世

界中の人々に親しみ愛され続けています。

※パネルに記載された内容を引用しています。

このように、コンツアーボトルの登場によってコカ・コーラのブランドが確立したといえるだろう。

確かに、コカ・コーラといえばあの形。

子供の頃から見慣れたカカオ豆のような緑色のびんだった。

びんで飲むコーラがまた美味いんだ…

最近ではペットボトルや缶が主流だが、またコンツアーボトルでコーラが飲みたいものだ。

商標 国内登録件数:449件

あれ?

察しのいい方はお気づきだろう。

なんと、コカ・コーラでは原液の製法について特許を取っていないのだ!

もし特許を取った場合、独占できるのは最長20年でそれ以降は公開しなければならない。そうすると誰でもコカ・コーラを製造できてしまうことになる。

したがって、徹底した管理体制のもとノウハウを秘密にしているといわれている。

一説では、この世で社長と副社長の2人だけが知っているとか。

まさに神のみぞ知る、というやつだ。

100年以上も前から世界の人々に愛され続けるコカ・コーラ。

その成長の過程には、類まれなるブランド戦略があった。

そして、類まれなる知的財産戦略が、今日まで続くコカ・コーラの支えとなっていた。

日本コカ・コーラ株式会社のご担当者さま。

ご協力ありがとうございました。

パテナビ

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