ママは人財の宝庫
(引用元)
「主婦の皆様は優秀。他社を上回る成果が出ています」。
そう熱く語るのは、ママスクエア(mama square、東京都港区)の藤代聡代表取締役だ。同社は2015年4月、三井不動産の商業施設「ララガーデン川口」(埼玉県川口市)に、託児スペースと親子カフェを併設した「ママスクエア」をオープンした。子連れで出勤でき、子どもの様子をガラス越しに見ながら働ける新業態のオフィスだ。
(中略)
求人には、社会人経験のある子持ち主婦が殺到。アウトソーシング業界は人手不足で時給1400円でも人材が集まらないそうだが、今回時給900円で募集をかけたところ、なんと300人以上もの応募があったという。
(引用ここまで)
人手不足を解消するためにこうしたほうがいいなって構想を、実際にカタチにした一例ですね。
記事のとおりだと思います。
長年求人や管理・教育に携わっていると分かってくるのですよ。
時間的制約のあるママの中に優秀な人財が眠っていることを。
だったらそれを活用できるようシフトとしていけばいい。
究極的には子育てが平行して行える職場ですが、そこまでできなくても、運用面で対応する、勤務形態を変更するなどやれることはたくさんあります。
それでもなかなか進まないのはなぜなのか?
その答えは“意識”です。
ママを活用するには経営者や周りの同僚の理解が必要になります。
長時間働けない人はダメ、単純ですがすごく根深い意識です。この意識が全てを妨げていることにいつになったら気付くのでしょうね。
もちろん、ハードワーカーじゃないと立ち行かない職種や立場があります。
こういった人たちは、主に主導する立場、つまり職場の文化をつくっている側にいることが多いです。
この位置の人たちは、日本ではマジョリティ(多数派)といえるでしょう。
このマジョリティの意識が問題であり、しかし意識改革をすることによって解決を図れる人たちでもあるのです。
拘束時間は分かりやすい指標かもしれませんが、漠然とハードワークを強いるのではなく、能力と時間と対価を客観的に評価し、余計な感情を人事考課に含めるべきではありません。
時代が進み、これから人手不足はより深刻化するでしょう。
ママという人財の宝庫を活用するべく、先鋭的な取り組みがいくつも見られます。
いずれ社会全体が目を向けることになるはずです(すでに向け始めている?)。
でもママにだって限りがあります。
出遅れる前に、サクッと意識を変えて宝の山を取りに行った方が賢明だと思いますがいかがでしょうか。