Have a Patent?
Now You Can Sell It to Google.
2015年5月8日から同年5月28日まで米国においてGoogleが画期的な実験を開始しました。
パテント・トロール対策として、特許が彼らの手に渡る前にGoogleが買い上げてしまおうという主旨です。当然ビジネスにつなげることを模索するはずですから、もしGoogleが特許買い取りビジネスを確立するならエリアが拡大されることは間違いありません。
Googleの実験結果を待たなければなりませんが、結果如何によっては特許業界に新たなビジネス市場が出現することになります。
どちらにしろ、Googleが参入した時点で大きな衝撃であることは事実です。
なぜ米国においてGoogleが動くほどに特許が活況なのか?
面白いデータがあります
デジタル版フリーペーパーPATENAVI6月号
株式会社ザッピーリンク
代表取締役社長 浅井 裕喜 氏に聞く
株式会社ザッピーリンク (ZappyLink Co.,Ltd.)
代表取締役社長 浅井 裕喜 氏
Google AdWords広告認定資格者ー
/Webプロデューサー・ディレクターとして
Web戦略マーケティング及び周辺技術に深く精通。
クライアントとの意思疎通を最重要視し、プロジェクトに応じたチーム体制を構築してミッションにあたる手法を提唱・実践している。
クライアントから見た使いやすさとコストメリットを実現し高い評価を得ている。
[第一章]海外の動き
米国にみるITと特許ビジネス
【Cost Obsessions Around the World】
【North America】
これらのデータはFixr.comに掲載された「英語圏の人(主にアメリカ人)が世界各国で(Google検索で)何の値段を調べているかを調査したもの」です。
英語圏の人(主にアメリカ人)は米国において特許がもっとも気になるようですね。
ちなみに中国においては「Electronics(エレクトロニクス)」、日本においてはなぜか「Watermelon(スイカ)」です。個人的には今の国際的な経済情勢をリアルに反映しているように思います。
米国におけるGoogleの動きと特許への関心、これら2つには密接なつながりがあるといっていいでしょう。言い換えれば特許ビジネスを促進させる土壌があり、ビジネスが行き過ぎた結果さらに新たなイノベーションが生まれようとしているということです。
かたや日本では当然特許ビジネスを促進させるような土壌があまり整っていないように思えます。
ただ、特許庁を中心として知的財産がビジネスに直結するインフラが急速に整えられつつあります。また、ウェアラブルデバイス、IoT等、今後、日本の得意とするモノづくりとITが融合していく事で更なるニーズがIT業界でも求められてくると思います。
特許業界もこれらの動きと無関係ではいられない時代に突入し対策を講じてきた事業体とそうでない事業体とで大きな差がついていくでしょう。
特許業界にもIT化の波が迫ってきているのです。
日本においてはなぜか「Watermelon(スイカ)」と英語圏の人から思われている今はチャンスではないかと思います(笑)。